北インド ヒマーチャルプラデーシュ州の旅を1ページにまとめました。

ヒマーチャルプラデーシュ州へ 快適なインド鉄道の旅

デリーまでは、観光地を通ってきたので、観光客を狙う輩とのやりとりで、どっと疲れる珍道中でしたが、デリー以降は素敵なことが続いています(^^)
まず、デリーからAC(エアコンの意味)付きの電車に乗った時のできごと。
今までスリーパークラスの電車にしか乗ったことがなかったので、これが全てだと思っていましたが、間違いだと気づきました(^^;)
インドの鉄道には、いろんなクラス(グレード)があります。
スリーパークラス(寝台列車)のトイレは地獄のような不衛生さですが、今回のちょっと高いクラスの電車では、乗客がちゃんと使い方を知っているのでしょう、とても清潔に保たれていていました。

そして、お茶にお菓子、ランチ、新聞、水1リットル、マンゴージュースが乗客全員に配られました。

ランチは選べたので、私は南インド料理にしました(ココナッツのチャツネに、ワダという揚げ物、サンバルというスープに、白いものがウプマという食べ物です。パンもついていました)

こんなに快適なインドの鉄道の旅は初めてでした。
少し高いチケットを買えば、地獄のようなトイレに我慢することも、物乞いなどの嫌がらせもないことがわかり、ちょっと救われた気がします (^^;)
 

インドでの新婚旅行

裁判所の掲示板に張り出し、1ヶ月間異議を唱えられなければ登録となる、面白いシステムを経て、インドでの結婚手続きが、無事終了しました。
これまで結構長い道のりでした。お祝いのメッセージをたくさんいただき、ありがとうございます。
日本では沖縄の宮古島で、海を満喫したハネムーンに行きました。

今回インドでは、古いイギリスを思わせる高原の町シムラを満喫します。シムラは、インドでも、ハネムーンの場所として有名だそうです。
特に、今はとても暑い時期なので、涼しくて過ごしやすいシムラは避暑地になっています。
シムラは、とっても素敵なところで、オススメですよ〜♪

世界遺産にも指定されている鉄道の旅

カルカという駅から、シムラまで、約90キロの距離を、6時間かけて、ゆ~っくり、トコトコ進んでいきます。

乗客みんなが6時間、ハイテンションでした(^^)
なんだか、電車自体も、駅も、とっても可愛らしいんです。

の~んびりしてて、平和な感じ。途中の駅で少し電車が止まり、みんな外でリラックスしたり、写真を撮り合ったり、食べ物を買ったり。

私たちも、駅の売店で、フレッシュな梨を買いました。小さな梨3つで10ルピー(約16円)。
トンネルを100以上も抜けていきました。
乗客同士も、打ち解けて友達になったり、写真を撮り合ったり、和やかな雰囲気です。
みんな、とっても楽しそうでした♪
観光客にたかってくる散々な目にあったアグラーで、750ルピーもの入場料を取られるタージマハルより、50ルピーのこの旅のほうが、ずっと何倍も楽しかったですよ(^^)
タージマハルは、とても綺麗ですが、ただ見るだけで終わり・・・この列車の旅は、いろんな経験をさせてくれるからですね、きっと。

インドのお決まりー鬱陶しい宿のブローカーたち

インドではどこに行ってもお決まりの光景ですが、列車を降りると、たちまち、宿紹介のブローカーが次々と寄って来ました。
適当にかわしながら、進んで行きました。普通の通行人に見える人が、突然、ブローカーに早変わりするので、驚きです。
「あなた、普通の人に見えたのに、突然ビジネスマンになったね!」とからかうと、
「だって、この電車は今日最後の電車だし、私はこの観光地のシムラに住んでるんだから、そうするしかないでしょう!」って、フランクな返事が返ってきて、思わず笑ってしまいました。
 
次々と現れるホテルのブローカーを交わしながら、ツーリストインフォメーションセンターを見つけ、そこでお勧めされたYMCAへ向かいました。
そこに向かう途中も、数人のブローカーが、しら~っとした様子で後をつけてくるんです。
わざと立ち止まって、景色を眺めたりしていると、少し離れたところで、待っています。
「なんで、ついてくるの?」と言って、追い返し、進んでいきました。
ある道の分岐点で、「YMCAはそっちじゃないよ」と声をかけてくる別のブローカー。
なんで、YMCAへ行こうとしてるのを知ってるの?とびっくりして。
「後をつけないで!さあ、行ってちょうだい」と追い返して、なんとかYMCAへ到着。
YMCAはブローカーに手数料を払わない方針だそうで、それを知っているブローカーたちは、私がYMCAに行くと分かってからは、ついてきませんでした。

シムラのYMCAに泊まる

さて、YMCA。とても素敵な洋館というかんじの建物。古い教会をおしゃれに改装したような内装で、部屋もバスルームも広く、清潔でした。この街のシンボルである教会の裏側に位置しています。

町はとっても素敵です!植民地時代のイギリス建築が立ち並んでいます。ここ、インド?と思ってしまうような、ヨーロッパみたいな雰囲気。およそ200年くらいの建物もまだあって、本当に、うっとりするような美しさです。
ここシムラには3晩ほど滞在しました。夜はライトアップされて素敵な教会。町並みを楽しみながら歩くだけでも楽しいです。

ご飯も、中華から
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チベット料理、モモ(餃子のようなもの)(インド人が作っているものではなく、チベット人が作っている本格派のモモを探して行きました。想像通り、仏教のお寺の近くで見つけました!こんなに大きなモモが8つで50ルピー、約80円です。)
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おしゃれなカフェでいただいた、フォカッチャとHumus(ヒヨコマメのパテ)
内装も、ウエイターも、古きよき時代のイギリスの雰囲気を醸し出していて、タイムトリップしたかのよう。

街にはサルがたくさんいて、部屋の窓からも入ってこようとするので用心です。
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1時間ほど歩いて仏教のモネスタリーへ。上り坂が結構きついです。
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シムラの町にあるカリ・マンディル

あと、個人的に大好きだったのは、カリ・マンディル(カーリ女神のお寺)。
以前ブログで書いた、観光地のブリンダーバン(クリシュナ神が生まれた場所)の商業的なお寺とは全く違い、このカリ・マンディルは、神聖な雰囲気で、本気の人たちが集まってきていました。
プジャリ(祈祷師)も、お金儲けとか、見せびらかしのような態度もなく、真摯に心からお祈りをささげられていました。
残念ながら写真撮影は許可されませんでしたが、ぜひ近くに行かれる方は寄って直接体験されてみてください。
とてもいい雰囲気だったので2日続けて行ってしまいました。
カリマンディルの外にいた、へび使いのおばさんから、へびをお借りしました(^^)
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なかなか、大人しくて、いい子でした(^^)

日本の建築の本でも紹介された美しいサレイン村

(写真がもっと上手く取れれば、また天候がよければ、もっと魅力が伝えられたのでしょうが・・・この写真ではなかなか伝わらないかもしれません。実物はもっと圧倒的な美しさでした)
インドのいろんな地域を旅しましたが、このサレイン村の建築は、寺院のみならず、普通の家でもとても魅力的で惹かれるものがあります。
ちょこちょこっとしたところが、なんか可愛らしいデザイン
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日本の建築の本にも紹介されているサレイン村の寺院の写真に一目見惚れして、この村を訪ねようと思いました。
しかし、シムラのツーリストオフィスで聞いても、この村のことはわからないようで、電話で問い合わせをしていたくらいでした。

なぜ、ツーリストオフィスでも知らない村なのかということは、あとで分かりました。
ここは、観光地ではなく、巡礼地だったからです。
長時間の悪路を移動中、本当にここに行く価値はあるのだろうかと頭をよぎりましたが、とてもチャーミングなデザインの家が、森の中に点在するのを見始めた時、きっとここに来たのは正解だとわかりました。
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シムラからバスで 7時間、バスに揺られて到着した村の名前は、Dabas。
バスを降りると、村人が、珍しいものをみるように私たちを眺めています。

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きれいな少女が「あなたは中国人?日本人?」とヒンディー語で聞いてきました。

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シヴァとパールバティの門があるところで、別の乗り合いジープを待ちました。
目的地は、Sarain(Sarahn)という村。
 
ジープを降りると、別の観光地で集まってくるようなブローカーではなくて、純粋な興味から村の人が集まって来ました。観光地ではないところは、鬱陶しいブローカーはいないんですね!いいことを発見しました。
 
とてもシンプルな食堂が4軒ほどありましたが、水は売っていません。しばらく雑談をした後、村人が、ゲストハウスの人と一緒に行きなさいと私たちを促しました。
ゲストハウスは質素な感じの部屋でしたが、ヒマラヤスギ(deodar)の木をふんだんに使ってあるため、いい香りに包まれていました。長時間の疲れと汗を洗い流すようシャワーを浴びて、村を散策してみようと外に出ました。写真で見た目的の寺院が、村の散歩の途中で現れました。
言葉を失うほど美しい寺院です。

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Bijat Maharaj 800年前に作られたヒンドゥー寺院

プジャリや寺院の生徒の男性が現れて、いろいろ説明をしてくれました。
寺院の中はさらに美しいそうで、地下2階のフロアもあるそうなのですが、
他教徒と、ローカーストのヒンドゥーは中に入れないといいます。ちょっとそれは感じ悪いですね(^^;)

門だけ見て満足するとしましょう(この門のデザインも素敵!)
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「こんなに美しい寺院なのに、シムラのツーリストオフィスはここのことを知りませんでしたよ」と言うと、
「ここは観光地として情報は出していないんです。巡礼地なので」という返事。

観光地アグラやブリンダーバンで会った散々な経験を思い出しました。

観光地ではない村で、現地の人たちとの交流

夜は、宿の隣の食堂で食べることにしました。
お客さんは私たちだけ。食堂のオーナーやスタッフが一緒に座って、私たちのこれまでの旅の話や、この土地の話などで盛り上がっていると村の人も集まってきました。
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「去年、日本人の女性が1人で、丘の上の寺院まで歩いて行ったよ」と村人の一人が言いました。
欧米 からのツーリストは夏によく集まるそうですが、日本人はとても珍しいそうです。
ご飯に、ダル(豆のスープ)、野菜のカレー、チャパティを何枚も出してくれ、お湯もたくさんくれて、
たったの60ルピー。いいのでしょうか!?

ず~っと2時間か3時間、村の人たちと、まるで昔からの友達のように交流を楽しみました。
観光地では味わえないような村人の心の温かさに、たっぷり甘えさせてもらって、とーっても幸せな気持ちで眠りにつきました。しかも、宿の天井や壁に使ってあった木材から、とってもいい天然の香りがしてくるんです。
ヒマラヤスギ(deodar)だそうです。デオドラントの語源はこれから来ているのだろうか?と思ったりしました。

妖精が出てきそうな美しい森

次の日、丘の上にある寺院に行ってみることにしました。
「とても遠いから今日帰ってこれないかもしれないよ」
「すごく寒いよ」、など村の人が親切に教えてくれました。

Sarainから速足で登頂まで4時間。Chudharという場所に到着。
途中、20キロほどの穀物を背負ったポーターのグループと出会い、少し会話。
何も持ってなくても、大変な山道なのに、すごいスピードで歩いていきます。DSCN1201.jpgDSCN1197.jpg
ポーターたちと一緒のスピードで着いていったら、きっと早くつけるよ!ということで、なるべくついていくようにしました。
私たちが途中で休憩していると、ポーターの男性が、「さあ、立ち上がって!」とジェスチャーで促し私たちが歩き出すまで、動かない様子を見せます。
こうして励まされながら歩くと、とても短い時間で行って帰ってくることができました。

「本当に登頂まで行ったの?途中で引き返してきたんじゃない?」と村の人が驚いて聞いていたら、
他の村人が「私たちが証人よ。ちゃんと登頂までついた彼らを見たわよ」と言っていました。

登頂までの山道は、こんなに美しい森は見たことがないというくらい、まるで妖精の世界のような場所でした。

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山を登っていくごとに、霧に包まれ、より幻想的な雰囲気に・・・

どの景色も本当に、美しくて、ため息がでるほど・・・
こんな場所がインドにあったとは・・・

山を登っていくと、途中で、村の子供達と出会いました。

 
コインがたくさん埋め込まれた木(おそらく聖なる木なのでしょう)があり、人々が手をついて拝んでいました。誰かに持っていかれないよう、金槌で打ち込んである様子。

山頂の寺院 Shirgul Maharaj


登頂の寺院の名前は、Shirgul Maharaj
シヴァの寺院で、現在、改築中でした。

昔のお寺は、中にある小さな部分だけだったそうで、それを美しい木彫りの建物で囲むように創られていました。

到着すると、プジャリの方が、壺の水をかけてくれ、手、頭、体を清めてもらいました。
中に入って、シヴァ神の前に座り、短いプージャをしてもらいました。

本当は撮影禁止ですが、特別に許可をいただき撮らせていただきました。

シヴァの寺院ということで、壁には、シヴァのマントラ、ムルットゥンジャヤマントラがサンスクリット語で書かれていました。このマントラは、病気中の人のために回復を願ったり、健康のために祈る時に唱えるマントラで、インドではとても有名です。
このマントラ、私のマントラ通信講座でも教えてますよ。興味がある方は詳細ご覧ください。

 

素晴らしい彫刻
 
「ご飯を食べて行ってください。寄付は任意で」と言われました。
ご飯とカレーが出され、ありがたくいただきました。


 
外で会った地元の女の子。とっても照れくさそうでした。

帰り道、馬をお世話するおじさんたちが、「ちょっと休憩していきなさいよ」と温かく声をかけてくれたり、
「りんごをどうぞ」と差し出してくれる村人と出会いながら下山しました。


「私たちも下に行くから一緒に下りましょうよ。そして、うちに来なさいよ。
うちには、りんごの農園があるのよ。さあ、あなたたちが何個りんごを食べられるか見てみましょう!」
という言葉にひかれて、一緒に下山し、おうちまでお邪魔することにしました。


麓の売店のおじさんが親切に私たちの荷物を預かってくれていたので、それを引き取り、彼らについていきました。
ジープで5分ほど走り、また山を30分くらい登って行きました。
すでに7時間ほど山を上り下りしていたので、くたくたでしたが、地元の方との交流が嬉しく、力を振り絞り登って行きました。

この村は、ほとんどの家庭がりんごの農園を持っていて、それで生計を立てているそうです。
ヒマーチャルプラデーシュ州のりんごはとても有名だそうで、海外にも輸出しているそうです。
りんごはインドでも高価なので、ここの村人たちはとても裕福なのだとか。
りんごで十分生計を得られるので、この美しい村を観光地として宣伝しなくてもいいのですね。
麓から30分、りんごの林を抜けながら丘を登っていくと、彼らの家がありました。
11ほどの家が横につらなっていましたが、ほとんど親戚だそうです。
若者たちが、積極的に話しかけてきて、すぐに打ち解けました。
子供から100歳くらいのおじいさんたちが、住んでいます。


翌朝、家の長男さん、チャンドライシュワラ(月の神という意味)さんが、りんごの農園を案内してくれました。
「好きなりんごを、もぎって食べていいよ」


青いリンゴは、ゴールデン。
赤いリンゴは、ロイヤル。
青と赤のミックスは、レッド・ゴールデン。


いろんな味のりんごを食べさせてもらいました。
梨の木もあって、それもいただきました。

 
 
廊下を歩いていると、おじいちゃんが、りんごを手渡してくれたり、皮をむいて食べさせてくれたり。
言葉が通じないけど、こうしてハートの温かさを受け取り・・・
あ~幸せです♪

廊下の天井がとても低くなっていて、頭を下げて歩かなければならないのですが、なんでこうなってるのかな?とMayell と話していると、彼が「誰でも頭を下げて歩くように天井をわざと低くして、謙虚な姿勢を誰でも取るようにするためじゃないかな」と言いました。
「それって、まるで日本の茶道の世界の話みたいね」と言っていたのですが
本当の理由は、寒い地域なので、天井を低くして、熱を保っているのだそうです。なるほど~
建築にそんな知恵が隠されていたとは。面白いですね~
数件となりの家を見てみると、窓から女性が顔を出しました。

さあ、入って、入って!と促します。
その時私は一人だったので、言葉が全くわかりませんでしたが、部屋の様子や現地の人との交流に興味深々でお邪魔してみました。とってもかわいいお部屋です!
 
低いキッチンと、とてもシンプルですっきりしたお部屋。床に座るスタイル、落ち着きます。
彼女、一体この外国人は誰だろう?どこから来たんだろう?なぜここにいるんだろう?ときっと思ったでしょうね(^^)
でも、お茶を出してくれ、しばらくして去ろうとしたら、「まだ、いなさい、いなさい!」としきりに、部屋にとどまるように、両手でジェスチャーしました。
じゃ、あと5分。といって、また座って・・・
でも言葉が分からないので、歌でも歌おうかと思って、沖縄の「花」を歌いました。「スンダル!」(きれい)といって、拍手してくれました。
知らない人の家に突然行って、言葉も通じず、でも一緒にお茶を飲んで、歌を歌って、今あったばかりの二人が、とても居心地よく時間を共にしました。あ~幸せ、幸せ♪

収穫したリンゴは、馬が山の麓まで運んでいきます。人が背負って降りていっているのも見かけましたが、かなりの斜面なので、一日に何度も往復するには、馬がいてくれたほうが助かりますね(^^)

 


インドでは牛は、神様扱いですが、この地域では更に、最高の扱いをされているように感じました。なぜなら、ヒマラヤ杉のいい香りに包まれた新築の家に通してもらい、立派なドアを開くと、その新築の家の中に、な、なんと牛専用の部屋が人間同様用意されていたからです!(びっくり)
 

登山中出会った初対面の人の家に2日泊めてもらって最後の晩餐

2泊目の夜、翌朝出発する私たちのために、部屋にみんなが集まってくれました。最後には部屋いっぱいになるくらい親族の方々がひしめきあっていました。

インドは大家族で、どの人とどの人がどんな関係かを聞いていると、頭がこんがらがりそうです。インドのお客さんをもてなす方法は、日本のものと、ちょっと違っています。まず、お客さん専用の部屋があって、ご飯は、彼らと別々に食べるんです。
最初に、私たちのために、手洗い用のお湯と洗面器を持ってきてくださり、手の上に流してくださいました。そして、私たちが食べている間、横に座ってみている場合もありますし、別の部屋に行かれて、私たちだけが残されて食べるということもあります。
日本のお寺などでも、食事中は会話をしてはいけないという習慣があると思いますが、インドでもそうで、食事中に何か談笑して盛り上がろうと思いついつい話をしてしまうと、「まずご飯を終わらせてください」という言葉が、何も喋らず、しかも横で見られながら、自分たちだけ食べるというのは、なんだか居心地が悪く・・・私たちが食べるまで、彼らは食べないそうなので、早く食べないと悪いような気もしてしまいます。
右手の男性は、チャンドライシュワラさんのお兄さん、23歳。私たちのことは、ご自分と年齢が近いと思っていたそうなのですが、実はご両親との方が近いことを知り、「若さの秘訣」を熱心に聞かれました。私は、瞑想をインドで集中していた4年間は特に何にも月日がたつのを感じられず、年も取らなかったということを伝えました。彼も最近瞑想に興味があるらしく、瞑想とは、欲とは、輪廻とは何かについて熱心に質問され、有意義なディスカッションができました。

私はヒンディー語が話せないので、村人のみなさんとは、ハートで会話。
言葉は通じなくても、笑わせたりすることはできます

さて、夜は、みんなで歌を歌ったり、冗談を言って笑ったりして、11時まで賑やかに過ごし、みんな帰っていきました。


次の日、ご夫婦に「もう少しいてくれたらいいのに・・・でも、いづれ別れをつげなければいけない時はくるんですよね」と言われました。山の中で巡礼中に出会ったご家族に、こんなにも親切にしてもらって、本当に素晴らしい時間をすごすことができました。

知らない外国人を、突然家に泊めてくれるなんてすごいですね。みなさん、ありがとう~~!来年はもっとヒンディー語勉強して戻ります!

デラドゥーンを経てデリーへ戻る

デリーまでの電車に乗るために、近い電車の駅は、今回デラドゥーンを選びました。近いといっても、彼らの家から、まずあるバス停まで、バスで30分。そして、2時間次のバスを待って、そこからバスで8時間ほどいったところです。家を出たのが朝6時半でしたが、デラドゥーンに着いたのは夜8時ごろでした。夜9時くらいの電車に乗り、翌朝デリーへ着きました。
バスからの眺めは、崖ギリギリの感じです。

雨季なので土砂崩れなどもあります。砂埃がすごくて、黒いTシャツなどは真っ白、まつ毛も白くなるほど。

あ~素晴らしい旅になりました。ヒマーチャルプラデシュ、最高です!また来年も行きたいです。
旅の最後に行こうと思っていたアグラ(タージマハルで有名な観光地で、散々な目にあった場所)。ヒマーチャルの前に行っておいてよかったね、と二人で話しました。
ヒマーチャルに着たおかげで、素敵な思い出で、旅を締めくくることができました。
あの美しい透き通るような瞳の人たちにまた会いたい。

 

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