デリーのスパイスマーケット
デリーで、帰国前にお買い物にいったのは、スパイスマーケットです。
オールドデリーにあります。スパイスが山盛りで売ってあります。はじめて来ましたが、とっても楽しかったです!
カレーやチャイを作るために買いました。
あまりこれまでカレー作りに専念したことがありませんでしたが、これからは、ちょっといろいろ作ってみようかと思います!
チャイは、やっぱり、スパイスが効いているほうが美味しい!
みなさんも、カルダモン、クローブ、シナモン、ジンジャー、ブラックペッパーなど入れて、作ってみてください!
特にカルダモンの芳香さが魅力です。
今回買ったスパイスは、カルダモン、クローブ、クミン、マスタードシードでした。
ターメリックも買いたかったですが、夫の家の畑にあるそうなので、今度来る時、持ってきてくれるそうです。
自家製のターメリックは、ちょっとだけでも、強い効果があるので、料理する時、たくさん入れすぎないようにね、と言われました。
さて、さて、デリーで行きつけになりそうな、南インド料理の食堂。
朝食に食べる、揚げたてのワダ(真ん中の輪っかの揚げ物)が、すごく美味しく、通っています。
タミルナドゥ州の人が経営しているみたいで、ワナッカム!(タミル語でこんにちは!)というと、嬉しそうです(^^)
手前の白いソースは、ココナッツ・チャツネ。最高!
白い丸いものが、イドリ。蒸し物なので、体にいいです。
ワダの手前の揚げ物は、ダル(豆)をつぶして揚げたものです。タミルにいたとき、よく食べていた懐かしい味♪
カップに入っているのが、サンバルというスープ。大体、このサンバル、イドリ、ワダは、定番のセットです。(コーラ、バーガー、フライドポテトの定番セットみたいな?)
デリーまでの電車で現れる、想像を絶する物乞いと女装の男たち
主人の実家があるシッキム州近くの電車の駅NJPというところから、デリーまでは2泊3日かかります。
電車には、乗客以外に、いろんな人が乗って来ます。
地元の売り子から、物乞い、そして、不思議な人たち・・・
物乞いにも、いろんなパターンがあって、
まず、ただ手を差し出して、小銭を手のひらに載せてじゃじゃら言わせながら、物乞いをする人。
次に、掃除など、「いいこと」をしてお金をもらおうとする子供の物乞い。
そして、芸を見せる子供も。(これは電車のなかではなく、鉄道の待合室でのことでしたが) 5歳くらいの男の子が太鼓をたたき、3歳くらいの女の子が、片手を頭に置き、腰を振ってダンス。決して上手いわけではないのですが、何もしないでお金をもらおうとする物乞いよりも、せめて何か努力しようとする姿勢が人々のハートに訴えるのか、数分間で結構なお金を稼いでいました。こんなに小さいのに・・・よく頑張っています。
そして、そして、次のタイプの物乞いは、日本では想像を絶するものだと思います。インドには、女装をした男性が、男性乗客を相手に、嫌がらせをして物乞いをする集団がいるのです。彼ら(彼女ら)は、小さい時にこの集団に誘拐されたか、性の障害から自主的に入った人もいるそうで、一時的にではなく外側は女性の恰好をしたまま一生を過ごすそうです。手拍子に合わせて、彼ら(彼女ら)が現れました。男性乗客は、「ぎくっ」とした雰囲気に変わります。
私も、夫が寝ている所を離れた所からそっと見守っていましたが、彼を無理やり起こそうと、体を揺さぶっています。彼が無視すると、お腹にパンチをくらわせていました。暴力も加えるとは、かなり、強引です!
他の男性乗客には、キスをしたり、サリーをめくって下半身を見せたりして、男性乗客はとっさに顔をそらしていました。お金を出すまで、強引に嫌がらせをするのです。
キスされた男の子は、彼ら(彼女ら)が去った後、みんなに笑われながら、ほっぺたを布で一生懸命、拭いていました(^^;)
私は、固まったまま一部始終を見ていました。私の方をチラッと見て、女性だとわかると、素通りしていかれました。女性には何もしないようです。彼ら(彼女ら)は、シーメイル(she + male)と呼ばれているそうです。
写真は撮れば、強烈なものが撮れると思いますが、危険を感じるのでカメラを向けたことはありません。カメラを向ければ最後、物乞いの激しく、しつこい攻撃からは間違いなく免れることはないでしょう(汗)
余談になりますが、一度、電車の中に、地元の売り子がバナナを売りにきました。16本で20ルピー(約30円)です!青いですが、熟れていて、甘くておいしかったです。
混沌のデリー市街と、美しい空港
涼しいヒマラヤ(ダラムサラ)から、暑いデリーの間を移動して感じるのは、年を取るにつれ、暑さよりも寒さの方が過ごしやすくなってきたということ。
ヒマラヤ出身のチェリンも暑いとこでは、しおれているので、やっぱりヒマラヤにできるだけ長く滞在したいと思いつつもデリーは通らざるを得ない都市です。
デリーの汚さには慣れていたつもりでしたが…ゴミの山が、すごすぎます!
それに反して、デリー空港はキレイです。今回、初めて空港で発見しましたが、スリヤマナスカーラ(太陽礼拝。ヨガの基本ポーズ)の像がありました。
インドはヨガの発祥地ということを、この国際空港で、世界にアピールしたいのでしょう。
デリー国際空港での過ごし方
デリー空港は色々工夫が凝らしてあって、インドの魅力を伝えようとしてるのが見て取れます。
下の写真は、ヨガのハンドジェスチャー、ムドラーと呼ばれるものです。インドの伝統舞踊でも使われますね。一つ一つ意味があり、心や体に作用します。瞑想の時にも、心がより落ち着く手の組み方、エネルギーがよく循環する組み方などがあります。→ヨガインストラクター通信講座で教えています。
私も以前ヨガ合宿に参加したことがある「イシャヨガ」というアシュラムのお店がデリー国際空港にも出店しています。おしゃれなグッズ、インドの民族衣装、音楽のライブステージがあります。
空港の中で、ライブステージがあるなんて素敵ですよね。デリー空港に来たら、みなさんもぜひ覗いてみてください。この空港は、搭乗までの待ち時間でできることがたくさんありますよ♪
他にも、インド伝承医学である、アーユルヴェーダの化粧品などもたくさん売っているお店があります。
ハーブを使った自然派の化粧品です。歯磨き粉とか、シャンプー、石鹸、アロマオイル、ボディマッサージのオイルなど、いろいろありますよ。私もよく買っています。
タージマハルへ
インド7年目にして、タージマハルへやってきました。
インド人の夫は入場料が20ルピー、
そして外国人である私は、なんと750ルピー!なんという差でしょうか。
(日本に彼が来た時は、福岡の日本庭園の入場料が、外国人には割引だったねという話をしながら、この差に驚き!)
外国人には、1リットルの水と、シューズカバー(土足禁止の場所で使うもの)を無料でつけてくれました。
さすがに750ルピーは高いんじゃないかと思ってサービスしてくれてるのでしょうか(^^;)
長い列に並んで入場を待ち、セキュリティーを通って入りました。
シーク教の人たちは頭にターバンを巻いているのですが、かわいそうに、それもセキュリティーチェックでは取るように言われ、布をふりふりして、中には何も隠してませんと証明させられていました。
タージマハルは、王様が女王様が亡くなった時に、女王様のことを永遠に忘れないため、そして女王様への愛を表現するために、20年かけて、20000人の人を使って、王様が作られたものです。
二人ともイスラム教だったので、建築もムスリム様式。観光客にもたくさんムスリムを見ましたが、きっと誇りに感じながら見ているのだろうなと思いました。
王様は、建築が終わった後、二度と同じ素晴らしいものが他に作られることのないようにと、全ての労働者を殺したとのことで、むごい話だと思いますが、
当時は、役目を果たした後、王様によって人生の幕を閉じられることが、彼らにとっては誇りだったのだそうです。
二度と同じ物が作られないようにと言う願いは届いたのか、届かなかったのか、アグラ周辺には、似せて作られた建物がたくさん・・・
「あれ?これタージマハル?」と勘違いしてしまう場所がたくさんありました。
もしかすると、当時、タージマハル建設に関わった人たちが、今世でもまた同じようなものを作りたいと思って、同じ魂が関わったかもしれないな、なんて思いを馳せていました。
また、高いお金を払った人たちだけが入場できる場所があり、それは女王様のお墓(とはいっても、見れるものはレプリカのみ)が中央にあるホールでした。撮影禁止だったのでお見せできないのが残念ですが・・・
女王様のお墓の上には、ちょうど女王様のハートの上に、王様の涙が落ちるようにと設計されたものがありました。
大気中の水分を集めて、ちょうど一滴の水が、その場所に落ちるようにと設計されたダイヤモンドが天井にあったのだそうです。
しかし、それはイギリス統治時代に、イギリスによって奪われてしまい、今はイギリスの博物館に置いてあるそうです。
そして、4つの柱が中央の建物の周りにあるのですが、4本のうち1つでも倒れてしまうと、全ての建物が崩壊してしまうという設計になっているとも聞きました。いろんな不思議がタージマハルにはあるのですね。
タージマハルからの帰り、雄牛がたくさん道を走っているのを見ました。
ものすごい速さで、車よりもスピードを出して駆け抜けていきました。
次に、トコトコ現れた可愛らしい存在。雄牛が引き連れる、移動型お寺です。驚くべきことに、小さな子供が運転していました。普通の公道ですよ。車の運転に年齢制限はないのかしらん?
日本と真逆のインド
インド、まずはデリーに着いて、そのままシムラ、そしてダラムサラに夜行バスで、昨日の早朝やってきました。
インドは、何回来ても、驚かされることがいっぱい。
デリー駅では、チケット売り場のカウンターに、堂々と横になって寝る人に笑いました!
地下鉄に乗ろうとすると、「まだ朝早くて動いてないから、タクシーに乗って!」と大嘘をついて騙そうとする人がいたり。
日本とインド、いろんな場面で、正反対です。真逆です。
例えば、トイレ事情。
シムラも、ダラムサラも、レストランにはトイレがないか、ひどく汚い上に鍵がかかっているか、故障中(2年前もそうだった)と言われて使わせてもらえない、という状態だったり、
公衆トイレでも、「壁に書いてある値段は昔のもの。今は2倍」と騙す人がいて、2階のトイレにいくと、壁に書いてある値段通りだったり。
インドの公衆トイレでは、ドアを開けたままの人とか、壁がない(全員が見える)とか、立ったまましているオバさんとか、驚きの連続です!
日本のトイレは、公衆でも、ホテルみたいに綺麗で無料で、ありがたいな〜と、いつも思います。
チェリンの出身、シッキムでは、ここまでではないそうですけど。(少なくとも、レストランにトイレがあるところが多い) それから、ツバを、ガーーッペ!と目の前で吐かれることも、インドではよくある光景。
公共の場に「ツバ吐き禁止」というルールが書いてあるほど(笑)
みんな、ゴミを平気で、道とか、電車の窓から捨てるので、見るたび、心が痛いのですが、できるだけ、それは見ないようにしています(笑)
しかし、ゴミだらけの道を見て思ったのは、 インドの人たちは、自分の中に溜め込まずに、外に吐き出しているから、 外側の環境は汚いけど、目が澄んで美しかったり、鬱になったりする人が日本より少ないのかな、と。
今回の旅で出会った、強烈なキャラのワニさんというビザ手配のおじさんは、典型的なインド人のタイプですが、 自慢話をしたいだけして、相手の話は全く聞かない、 こちらが話そうとすると、電話をかけだしたり、他の人に話しかけ始めたり、全く違う話題の話がかえってきたり・・・ ですが、根はいい人で、憎めない。 悪気があってそうしてるわけじゃないと思っていますが、まだまだ日本人気質に影響されている私は気になってしまいます。
ワニさんは、とても自信があって、パワフルで、何が起きても心が折れない強さを感じます。 ワニさんも、自分の言いたいことは全部言って、他の人がどう思っても気にしない。インドの道がゴミだらけになって自分の中には何も残さないのと、共通するものを感じます。インドでは、お互い様という感じで、人の話は聞かなくても、自分も聞かないから、それで成り立つんですね。相手が話を聴いていなくても、自分も気にしないようです。
私たち日本人の多くは、他の人のことが、自分のことよりも気になる、気にしすぎて苦しくなることがありますよね。外側を綺麗に保つために、自分の内側は、ゴミがたくさん溜まっている。インドと真逆です。
内側も外側も、綺麗に保てれば、それが一番いいですね。
ヨガのヤマ・ニヤマは、それを説いていますね。
ヨガは、心と体のデトックスですね♪
ヨガインストラクター通信講座