なぜヒマラヤの田舎で育つと成熟した子供たちに成長するのか?

近所の家は、3世代の大家族が仲良く暮らしています。
動物は、牛、豚、ニワトリ、犬がいて、子供達は動物たちや大人たちの間を自由に駆け回り、ノビノビ遊んでいます。
朝は5時に起きて、薪に火をつけ、お湯を沸かすところから始まります。
牛の乳搾りをして、毎朝恒例のチャイ。
こちらの地域のチャイは、なんと塩味なんですよ。塩味のミルクティー。
最初はすごくまずく感じていましたが、最近はやっと慣れて来ました。でも甘いチャイが出てくる方がいまだに嬉しいです。
田舎暮らしの生活は寝ているとき以外はほとんど働いている感じですね。
特にここは、日本と違って、電動の道具がないので、全部手仕事で大変そうです。
木を切るのも斧なので、枝を落とすのにも一苦労です。
子供達は、少し大きくなると、男女問わず家の手伝いをしています。
お米の石チェック(こちらのお米は石が混ざっていることがあるので取り除かなくてはいけません)、野菜のカッティング、牛の餌やり、洗い物。

大人が子供に「〜〜をして!」というと、間髪入れずに飛んでいき、仕事をこなします。
「なんで〜俺がするの〜やだ〜」なんていう甘えた子供がいないです。
私が火にあたりにいくと、座っている子供達は、さっと立ち上がり、「どうぞ、座ってください」と場所をあけて、その場を立ち去ります。礼儀正しくて、成熟した大人のような態度です。
朝の忙しい時間も、学校に行く前に、しっかりお手伝いをしていきます。
誰にも命令されていないのに、自分の仕事として当たり前のように、始めます。
学校から帰ってきても、制服を私服に着替えたら、すぐさまお手伝い開始。
一体、いつ勉強しているんだろう?と思うくらいです。
インドの学校は日本よりも勉強量やテストが多くて厳しいので、なおさら不思議です。
子供に聞いてみると、「仕事が全部終わって夜8時ごろから9時か9時半ごろまで勉強するのよ。もっと勉強したいときは、特別授業というのに参加して集中的に勉強するの」と言っていました。
これだけ自由な時間がないほうが、子供も非行に走る暇もないのでいいかもしれませんね。
なんで、そんなに田舎の子供達はしっかりしていて、大人なのか・・・。
以前からもずっとチェリンが言っていましたが、小さい時の躾が厳しいことが理由みたいです。
小さい時に甘やかしてしまうと、10代になった時にはもう遅い、ということらしいです。
幼稚園生くらいの子供が何かいたずらをすると、大人たちは容赦無く叱っています。
見ている私も、「そこまでするの!?かわいそう」と思ってしまうほどです。
大人が棒を持って、いたずらした子供のお尻を叩き、腕を持ってどこかへ引きずって行ってました。
でも子供は、そんなことは次の瞬間にはもう忘れていて、またいたずらを繰り返すのですが・・・。
それを見ていたチェリンは、「こうまでするから、いい子に育つんだよ」と。
ここでは、子供の反抗期というものには無縁のようです。
もう一つ、日本と大きく違うインドの教育方針は、子供が小さい頃から親元を離れて、寮に入ることです。
5歳くらいから行く子供もいますし、中学生くらいから行く子もいます。
もっといい教育をさせるために親も子供達を遠くへ送りますが、それより何より、子供達が自己規律を身につけて、何でも自分のことは自分でするようになるので、すごくいい教育方針だなと思います。
親元を離れて暮らすことで、親に対する感謝の念もわくし、たまに会える時は、お互いをより深く思いやります。
ですから、親が年をとっても、心からお世話したいと思っている子供達が多いようです。
日本の場合、親が小さなことから大きなことまで子供の世話をし甘やかし、子供は王様のように至れり尽くせりで高校卒業まで過ごし、大人になれば、他人行儀で、親は親、子は子、他人の人生。老後は老人ホームに入ってね。というような風潮が主流ではないでしょうか?
もちろん全員ではないと思いますが、自己犠牲して世話をしたのに、年を取ったら邪魔者扱いされるのは、悲しいですよね。
子供は過保護にせず、仕事を小さい頃から与えて、自分のことは自分でさせる。小さい頃から親と離れて暮らす体験をできるだけさせる。そう日本でもできれば、いい子に育ってくれそうです。

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