インドの子供たちと一緒に働く 清掃活動チャリティー&ランチのイベント

5日に、私たちが住んでいる村で、貧しい人々に古着を配る集会を予定していましたが、先方の都合でキャンセルになりました。
なかなか予定通りには進まないインド。
ただ待ってるだけではもったいないので、地元での集会ができるまでの間、こちらから古着が必要な人々を違う地域に様子をうかがいに行こうということになりました。
それに地元では学校ベースで動いているので、現在、学校が休暇中の地元では何もできない日が続いてしまうのです。
ユクサムというところの近くにレプチャ族のコミュニティがあると聞いていて、去年から、様子を見に行きたいと思っていました。
写真の山の真ん中あたりに、レプチャ族の家族が住んでいます。(目を凝らして見ると、小さな家が見えます)
ユクサムにいる知り合いが、ここから半時間ほどのところにあるレプチャ族のコミュニティの人を知っているということで、
紹介してもらうため、私たちが住んでいる村から、5時間ほどかけて到着。
(アクセスがもっとよければ3時間)
夕方についたので、ここに1泊しました。
ユクサムは、15世紀にチベットの各地域から3人のお坊さんが出会い、シッキム王朝を作ったと言われるところ。
それまではレプチャ族だけが住んでいて、自然を崇拝する宗教を持っていましたが、チベットのお坊さんが来て、ここで仏教を広めたそうです。
カンチェンジュンガという山の登山口にもなっているところで、多くの宿泊施設がありました。
ユクサムの知り合いに紹介してもらったレプチャ族の家族を朝早くに訪ねました。
ユクサムからコンディションの悪い道をガタガタ、ジープに揺られて30分。
レプチャ族が55家族ほど住んでいるという、レータンという村に到着。
とても自然の美しい場所で、カンチェンジュンガの滝(ケチュパリ湖からの水)もあります。
レータンのレプチャ族のお父さんにまず会って話をすると、快く了解してくれ、今日はここに泊ってくださいと言われました。
(お父さんの3人の息子さん達が、とても礼儀正しく、機敏な動きで、たくさんおもてなしをいただきました)
早速、長男さんが、周りのレプチャ族の家族を訪ねに連れていってくれました。
彼の名前は、オンチェン君。
ちょっと車酔いして気持ち悪い状態でしたが、山の中を歩いて、3家族ほどを訪ねることができました。
チェリンがレプチャ語で彼らに訪問の意図を説明していると、
最初は、「子供がどこかに連れて行かれるのではないか」と誤解してしまったようです。(キリスト教の使節団などが来て、どこかの施設に子供を入れるとか、そういうイメージを持ったのかもしれません)
「日本人の人たちがチャリティーで寄付してくれたので、教科書とか、授業料とか、私服とか、一番必要なものを教えていただければ、次のステップのためにプッシュするという意味でのサポートをします」
と伝えました。
「明日、子供たちを連れて、みんなで、どこか公共の場を掃除して、その後、お昼御飯を御馳走するというアクティビティをできないかな?」と提案してみると、
ガイドしてくれていたオンチェン君が、「よければ、うちの家を使ってください。うちで料理しましょう」と快く言ってくださいました。
「1時間ほどで、レプチャ族の家族みんなに提案にいけるので、人数を今夜中に確認できる」という話。
なんという素晴らしい展開!
掃除の場所は、この村の伝説と言われている「ティンティン」という場所が荒れているので、そこにしようということに。
大きな石があるのですが、石を叩くと、石の音ではなく、空洞があるような不思議な「ティンティン」という音がするということで、この名がつけられたそうです。
険しい山を歩いて疲れたので、少し休んだ後、滝を見に行き、その日は終わり。
次の日の朝、8時ごろ子供たちが来るということでした。
つづく・・・
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オムチェン君によると、「15人くらい集まりそう」ということでしたが、時間とともに、続々と現れ、その倍の30人が集まってくれました。
村の子供達は、家のお手伝いに慣れているせいか、大人同様、手際がよくて、次々とこなしていきます。
まだ3歳から5歳の小さな子供達ですが、動きが機敏で、驚いてしまいます。
雑草を取り除いて、床を履いて、プラスティックのゴミを集めて、2時間ほどで終了しました。
インドに来たことある方なら分かると思いますが、こんなにきれいな道はなかなか見ることはないかも!?
その後、みんなで伝説の石の前で写真撮影し、チェリンが子供達に清潔さの大事さについて話しました。
感動したのは、3人の男の子たちが、「まだ完全に終わってないので、最後まで掃除させてください!」と自ら言って、掃除してくれたこと。
3人のうちの一人は、今回一泊させてもらい、ご飯やお茶などをいつも持ってきてくれたレプチャ族の家族、オムチェン君の弟さんでした。
私たちが掃除中、キッチンで、オムチェン君の家族や近所の人たちが手伝ってくれて、みんなのご飯を作ってくれていました。
掃除が終わり、家にいくと、またまた手際よく、子供たちが座る場所をアレンジされ、キッチンからお皿やコップ、料理が運ばれてきて、子供たちに配られました。
チキンの煮込みと、じゃがいものカレー。そしてミルクティー。
色もきれいで、とても美味しかったです。
その後、集まった親御さんたちが、どの家庭の子供がサポートが必要かを話し合い、オムチェン君がノートを取ってくれました。
必要な子供達に日本からいただいた古着を送ります。
私たちがしたことと言えば、ご飯の材料を買ったことくらい。
オムチェン君が高校生ながら、高いリーダーシップ能力を持ち合わせていたことと、ご家族や近所の方が、とても理解があったことで、私たちがほとんど何もしなくても、全てが信じられないくらいスムーズに進んで、成功に終わりました。
チャリティーをしにいったのに、私たちの方がよっぽどチャリティーしてもらったのではないかと感じたほど、多くのものをいただきました。
オムチェン君、家族の皆さん、そして、レータンのレプチャ族のみなさんありがとうございました。

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